【簿記3級】独学奮闘記21 決算Ⅱ④|経過勘定の仕訳と処理を完全理解!

簿記

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✅経過勘定とは?役務提供に関する取引の整理

継続的なサービス提供(=役務)に関して、会計期間をまたぐ場合には「経過勘定」の知識が必要です。

たとえば、会社がオフィス賃貸契約を結び、12か月分の家賃を前払いした場合、当期の費用として処理すべきなのは「当期分」だけであり、残りは翌期に繰り越す必要があります。

これを会計処理で表現するのが「前払費用」「前受収益」「未払費用」「未収収益」といった経過勘定です。


✅前払費用の仕訳(例:家賃の前払い)

ケース例:
X1年7月に12か月分の家賃を一括支払い(決算はX2年3月末)

  • 期中仕訳(ありのまま記録)
(借)支払家賃/(貸)現金
(12か月分)
  • 決算整理仕訳(翌期3か月分を資産として繰り越す)
(借)前払家賃/(貸)支払家賃
(3か月分)
  • 翌期首に再振替仕訳を行う
(借)支払家賃/(貸)前払家賃

✅前受収益の仕訳(例:地代の前受け)

ケース例:
X1年に12か月分の地代を一括受け取り。当期は9か月、残り3か月は翌期。

  • 決算整理仕訳
(借)受取地代/(貸)前受地代
(3か月分)
  • 翌期首に再振替仕訳
(借)前受地代/(貸)受取地代

✅未払費用の処理(費用の後払い)

ケース例:
家賃をまだ支払っていないが、当期分として計上する必要がある。

  • 決算整理仕訳
(借)支払家賃/(貸)未払家賃
  • 翌期首の再振替
(借)未払家賃/(貸)支払家賃

📝まとめ

用語意味勘定科目会計処理タイミング
前払費用費用の前払い前払〇〇決算整理で資産に振替
前受収益収益の前受け前受〇〇決算整理で負債に振替
未払費用費用の未払い未払〇〇決算整理で負債に計上
未収収益収益の未収分未収〇〇決算整理で資産に計上

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