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✅経過勘定とは?役務提供に関する取引の整理
継続的なサービス提供(=役務)に関して、会計期間をまたぐ場合には「経過勘定」の知識が必要です。
たとえば、会社がオフィス賃貸契約を結び、12か月分の家賃を前払いした場合、当期の費用として処理すべきなのは「当期分」だけであり、残りは翌期に繰り越す必要があります。
これを会計処理で表現するのが「前払費用」「前受収益」「未払費用」「未収収益」といった経過勘定です。
✅前払費用の仕訳(例:家賃の前払い)
ケース例:
X1年7月に12か月分の家賃を一括支払い(決算はX2年3月末)
- 期中仕訳(ありのまま記録)
(借)支払家賃/(貸)現金
(12か月分)
- 決算整理仕訳(翌期3か月分を資産として繰り越す)
(借)前払家賃/(貸)支払家賃
(3か月分)
- 翌期首に再振替仕訳を行う
(借)支払家賃/(貸)前払家賃
✅前受収益の仕訳(例:地代の前受け)
ケース例:
X1年に12か月分の地代を一括受け取り。当期は9か月、残り3か月は翌期。
- 決算整理仕訳
(借)受取地代/(貸)前受地代
(3か月分)
- 翌期首に再振替仕訳
(借)前受地代/(貸)受取地代
✅未払費用の処理(費用の後払い)
ケース例:
家賃をまだ支払っていないが、当期分として計上する必要がある。
- 決算整理仕訳
(借)支払家賃/(貸)未払家賃
- 翌期首の再振替
(借)未払家賃/(貸)支払家賃
📝まとめ
用語 | 意味 | 勘定科目 | 会計処理タイミング |
---|---|---|---|
前払費用 | 費用の前払い | 前払〇〇 | 決算整理で資産に振替 |
前受収益 | 収益の前受け | 前受〇〇 | 決算整理で負債に振替 |
未払費用 | 費用の未払い | 未払〇〇 | 決算整理で負債に計上 |
未収収益 | 収益の未収分 | 未収〇〇 | 決算整理で資産に計上 |
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