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簿記3級の決算整理で重要な「売上原価の算定」。今回は売上原価の計算方法、決算整理仕訳の流れ、財務諸表での表示方法について勉強しました。仕訳の具体例も掲載しているので、試験対策にぜひ役立ててください!
売上原価の算定式
売上原価は以下の式で求めます。
📌売上原価の算定式
当期商品仕入高 + 期首商品棚卸高 − 期末商品棚卸高 = 売上原価
この計算によって、当期に販売した商品の原価を正確に算出できます。
決算整理の流れ
決算整理では、新たに「繰越商品」勘定を使用し、以下の2つの仕訳を行います。
1️⃣ 期首商品を「仕入」勘定に振り替える
(借)仕入 xxx / (貸)繰越商品 xxx
2️⃣ 期末商品を「繰越商品」勘定に振り替える
(借)繰越商品 xxx / (貸)仕入 xxx
📌 語呂合わせで覚える!
仕訳の流れを「(期首)しいくり(期末)くりし」と覚えるとスムーズに処理できます。
決算整理の具体例
(例題)商品在庫の決算整理
- 期首在庫:200円(1個)
- 仕入高:1,000円(5個)
- 売上原価:800円(4個)
- 売上高:1,200円(4個)
- 期末在庫:400円(2個)
📌 決算整理仕訳
(借)仕入 200 / (貸)繰越商品 200(期首在庫)
(借)繰越商品 400 / (貸)仕入 400(期末在庫)
📌 決算整理後残高試算表
項目 | 金額(円) |
---|---|
繰越商品 | 400(2個) |
売上 | 1,200(4個) |
仕入 | 800(4個) |
財務諸表への反映
決算整理後、財務諸表では以下のように表示されます。
📌 貸借対照表
項目 | 金額(円) |
---|---|
商品(繰越商品) | 10,000 |
📌 損益計算書
項目 | 金額(円) |
---|---|
売上高 | 160,000 |
売上原価 | 115,000 |
財務諸表での勘定科目の違い
簿記では、財務諸表上でよりわかりやすくするために、勘定科目とは異なる名称を使用する場合があります。
勘定科目 | 財務諸表での表示科目 |
---|---|
繰越商品 | 商品 |
売上 | 売上高 |
仕入 | 売上原価 |
売上原価勘定を用いた算定方法(参考)
簿記3級の試験ではほぼ出題されませんが、「売上原価」勘定を用いる方法もあります。
📌 仕訳の流れ
(借)売上原価 / (貸)仕入
(借)売上原価 / (貸)繰越商品(期首在庫)
(借)繰越商品 / (貸)売上原価(期末在庫)
この方法では、「売上原価」勘定を使って調整しますが、試験では一般的な方法(繰越商品と仕入の振替処理)を覚えておけば十分です。
まとめ
✔ 売上原価は「仕入+期首棚卸高-期末棚卸高」で算定
✔ 決算整理仕訳は「しいくり、くりし」で覚えると便利
✔ 繰越商品(商品)勘定を使って在庫調整を行う
✔ 試験では「売上原価」勘定を用いる方法はほぼ出題されない
簿記3級の試験では頻出の論点なので、計算と仕訳の流れをしっかり理解しておきましょう!
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