【簿記3級】3月10日 学習記録 学習内容:第4章 商品売買(返品、諸経費)、債権債務、貸倒れ

簿記

📚:学習時間:2時間
📚:累計学習時間:11時間
📖教材:CPAラーニング動画講習、パソコンメモ書き


📌商品売買

➂ 返品

✅概要
・品違いや欠陥などにより、売り上げた商品が返品されることを「売上戻り」、仕入れた商品を返品することを「仕入戻し」という。
・結果的に商品売買がなかったことになるため、一度計上した売上や仕入の取り消しが必要。

会計処理
・売上側
例:10円の商品を100個売った(売上1,000円)うち、10個返品された場合
(借)売上 100 /(貸)売掛金 100(収益の減少と資産の減少)

✅仕入側
例:10円の商品を100個仕入れた(仕入1,000円)が、10個返品した場合
(借)買掛金 100 /(貸)仕入 100(負債の減少と資産の減少)

✅補足:総額と純額
・「総売上高」「総仕入高」=当初の取引金額
・「純売上高」「純仕入高」=返品や値引きを考慮後の金額


📌➃ 商品売買に伴う諸経費(当社負担)

✅概要
・商品の売買には運送費などの諸経費(「諸掛り」「不随費用」)が発生する。
・費用として処理するが、売上諸掛りと仕入諸掛りで処理が異なる。

✅会計処理
・売上諸掛り(販売時の諸経費)
例:商品を10,000円で掛け販売し、発送費500円を現金で支払った。
(借)売掛金 10,000 /(貸)売上 10,000
(借)発送費 500 /(貸)現金 500

✅仕入諸掛り(仕入時の諸経費)
例:商品を3,000円で仕入れ(掛け)、送料300円を現金で支払った。
(借)仕入 3,300 /(貸)買掛金 3,000
(貸)現金 300

✅注意点
・売上諸掛りは「費用」、仕入諸掛りは「仕入勘定」に含める。


📌➄ 商品販売による諸掛り(先方負担)

✅概要
・契約上、送料を仕入先が負担する場合、当社が立て替えて支払うことがある。
・立替費用は「立替金」勘定(資産)で処理する。

✅会計処理
例:商品15,000円を掛けで仕入れ、送料1,000円を現金で立て替えた。
(借)仕入 15,000 /(貸)買掛金 14,000
(貸)現金 1,000

✅注意点
・問題文に「立替金勘定を使用」とあれば、買掛金とは相殺せず、それぞれ記載する。


📌商品売買から生じる各債権債務

📌➀ 商品券

✅概要
・販売代金として百貨店の商品券を受け取ることがある。
・商品券は「受取商品券」勘定(資産)で処理する。

📌➁ クレジット売掛金

✅概要
・クレジットカード決済では、信販会社への手数料が発生する。

✅会計処理
例:商品50,000円を販売、手数料3%(1,500円)を控除
(借)クレジット売掛金 48,500 /(貸)売上 50,000
(借)支払手数料 1,500


📌➂ 約束手形(2026年に廃止予定)

✅概要
・約束手形は後払いの支払い方法で、小切手と異なり支払期日がある。

✅会計処理
・振出側(仕入側)
(借)仕入 /(貸)支払手形
支払期日
(借)支払手形 /(貸)当座預金

受取側(売上側)
(借)受取手形 /(貸)売上
満了日
(借)当座預金 /(貸)受取手形


📌➃ 電子記録債権債務

概要
・電子記録債権(でんさい)は、コンピューター上で記録・管理される。
・「電子記録債権」(資産)、「電子記録債務」(負債)として処理。


📌貸倒れ

📌➀ 債権の貸倒れ

✅概要
・売掛金や受取手形などの売上債権は、相手の倒産などで回収不能になることがある。

✅会計処理
(借)貸倒損失 /(貸)売掛金

📌➁ 貸倒処理した債権の回収

✅概要
・貸倒れとした債権を回収できた場合、「償却債権取立益」勘定(収益)を使用。

✅会計処理
(借)現金 /(貸)償却債権取立益


📝まとめ📝
・返品処理では、売上戻り・仕入戻しの逆仕訳を行う。
・諸掛りは費用として処理するが、仕入諸掛りは仕入勘定に含める。
・債権債務の処理方法を理解し、問題文の指定に注意する。
・貸倒れの処理では、売上債権の減少として仕訳する。

本試験に出題される可能性が高いため、各仕訳の流れをしっかり押さえておく。

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